聞こえについて

集音器の特徴は?メリットやデメリットについても解説

集音器の特徴は?メリットやデメリットについても解説

 たびたび補聴器と混同される傾向にある集音器ですが、集音器は比較的安価で、生活の中で「聞こえ」のサポートをするために一般向けにつくられたものです。ここでは、補聴器との違いから、集音器のメリット・デメリットにいたるまで見ていきましょう。


集音器とは?

 集音器は、内部に搭載されたマイクで周りの音を集め、それを大きくした音を耳に届けるものです。周囲の音をすべて大きくすることで、日常生活を送るうえで聴力が低下した人の聞こえにくさを緩和させてくれます。

 ただ、すべての音を大きくするということは、大きな音がさらに大きく聞こえてしまうことにもなります。聞こえる音と聞こえづらい音との選別がなされないため、集音器を使う時には注意が必要になってきます。

 集音器は比較的安価に購入することができ、「テレビの音量を上げてもなんだか聞こえづらい」「家族が寝ているから大きな音で映画が観られない」といった何気ない日常の場面で人気です。


補聴器との違いから集音器を知ろう

 集音器と補聴器は違いが分かりづらいため、補聴器のつもりで集音器を購入してしまう人もいるようです。その違いについて知っている人は、わずか2割程度という統計も出ているほどです。

 集音器は内蔵のマイクで音を大きくして耳に届けるものですが、これに対して補聴器はマイク、アンプ、レシーバーと高性能な機能を凝縮して搭載し、より充実しており、その構造からも大きな違いが見られます。ここでは、集音器と補聴器の違いを説明します。

<医療機器かどうかの違い>

 補聴器は、薬機法によって「管理医療機器」に分類された医療機器であり、厚生労働省が定めた安全性をクリアしなければならない等の義務づけがあります。また、購入方法も補聴器専門店などでの専門家による対面販売やコンサルティング、フィッティングなども必須で、個人の聞こえに合わせた調整が必要とされます。そのため、難聴の人には補聴器が推奨されています。

 一方、集音器は医療機器ではないため、販売や製造過程への規制はなく、インターネットなどでも購入することができます。それゆえ、既製品扱いでフィッティングの必要はないため、個人のニーズに合わせて気軽に使えるのです。


<価格帯と性能の違い>

 集音器は音を大きくする機能を備えているものの、使う人の聞こえに合わせた調整はできません。補聴器のように聴力に合わせた調整や騒音下でも言葉を聞き取りやすくするノイズリダクション機能やハウリング防止機能などが一般的に搭載されていないため、1万円ほどで購入することも可能です。

 一方、補聴器は高性能な機能が内部で複雑に絡みあっており、使う人に合わせた調整が必要になってきます。そのため、安くても10万円はする高価な買い物になります。


<難聴の人に使えるかどうかの違い>

 集音器は大きな音もさらに大きくする機能を持つため、気をつけて使用しなければ耳にダメージを与えてしまう可能性もあります。そのため難聴の人には、大きな音をそれ以上大きくしないようセーブする機能が備わっている集音器を使うことをが推奨されます。


集音器はどこで買える?

 集音器は一般向けに売られている既製品であるため、聞こえづらくて不便さを感じた時、気軽にオンラインや家電量販店、メガネ屋さんなどで購入することができます。購入する際に基準となるポイントは、耳あなタイプ、耳かけタイプ、骨伝導タイプ、置きタイプなど様々な種類やデザインがあるということです。そのため、自分の求めるものがどんなものかを予めリサーチしておくと、理想の集音器をスムーズに手に入れることができるでしょう。

 ただ、会話の際に相手の言ったことを頻繁に聞き返したり、電子レンジの音が聞こえない、車の近づいてくる音が聞こえないといった症状が現れた場合はは集音器を買う前に一度耳鼻咽喉科医に相談することをおすすめします。


集音器を使うメリットとは?

 集音器は購入時に専門家によるカウンセリングをする必要がなく、インターネットや家電量販店などで手頃に買えるというメリットがあります。つまり、補聴器のように耳鼻咽喉科医の診断を受けてから専門店へ行くといった、購入のための手続きは不要です。

 また、あらゆる年齢層が日常生活での聞こえづらさを解消するために気軽に手に取ることができる、便利なアイテムでもあります。例えば、テレビや会話が聞こえづらいと思ったら耳に装着し、それが終わったら取り外す、など、ニーズに応じて柔軟に使うことができます。普段はテレビの音が聞こえづらいからと大音量にしていたところを、集音器がその問題を解決し、家族に迷惑をかけずに好きなだけテレビを楽しむことができます。

 さらに、安価な価格設定も魅力的で、一般的に数万円で購入することができるため、補聴器のような高価な買い物をするという気負いも必要ありません。難聴の心配がないのであれば、安価で手軽に購入ができる、心強い聞こえのアイテムなのです。


集音器を使うデメリットとは?

 集音器は、小さくて聞こえにくい音を大きくするのですが、大きな音もさらに大きくしてしまうという特徴があります。一般的に、個人の聞こえ方による調整が補聴器のようにはできないため、大きすぎる音をうっかり聞いてしまい、耳にダメージを与える可能性を考慮しなければなりません。

 また、安価なものを選ぶほど、音量を上げると同時に周囲の雑音も大きくなってしまったり、煩わしいハウリングが聞こえることもあります。ゆえに、難聴の人を対象としてつくられたものではありません。

 また、集音器と補聴器の違いについてはっきり分かっていないと、集音器を使っても効果がなかったと思い、補聴器をつけてみるという選択肢をあきらめてしまう方もいるようです。集音器と補聴器の違いをしっかり理解したうえで、選ぶことが重要です。


まとめ

集音器は色んな場面で聞こえをサポートしてくれるアイテムです。価格も手頃でおしゃれなデザインのものもあります。メリットデメリットを把握して、自分に合った集音器を選びましょう。